当院について / 当院のあゆみ

伝統は、
進化するということ

1965

近畿で最初の矯正歯科治療を専門に行う歯科医院

理事長有本博英の父、有本隆行は、1965年、近畿で初めての矯正歯科治療を専門に行う歯科医院として、和歌山歯列矯正研究所を開設しました。当時は矯正治療など日本でほとんど認知されていない時代でした。

そして、当時まだ日本に入ったばかりのエッジワイズシステム(今のワイヤー矯正の元となっている技術)を取り入れた治療を行います。全ての歯に金属製のバンドを巻き、小臼歯抜歯をしてきちんと歯を並べるという技術は、当時最新のテクニックでした。
ストレートワイヤーシステムができてからもずっとスタンダードエッジワイズで治療を行ってきました。

近畿で最初の矯正歯科専門医院を開院
グレーバー先生と有本隆行
フルバンドによるエッジワイズ治療

1994

非抜歯矯正治療とMOOの確立

有本博英が矯正歯科医となり、隆行と共に治療を始めてからは、現在行っている矯正治療の基本となる考え方、CADテクニックを取り入れ、小臼歯非抜歯治療を中心に行うようになりました。それまで多くの症例を抜歯で治療していたものが、今度はほとんど抜くことがなくなったわけで、これは大きな決断と変化でした。

この非抜歯治療のCADテクニックを学んだのがグリーンフィールド先生です。博英は1996年に歯科矯正学の大学院を卒業した時、初来日講演をしたグリーンフィールドの非抜歯症例の美しさに驚愕して手紙を書き、一人で彼のフロリダのオフィスに出かけます。この時が初めてのアメリカでした。そしてグリーンフィールド先生の実際の診療を見学させていただいて、この方法が画期的であると確信します。以降彼のセミナーのインストラクターとして手伝わせていただきながら、CADテクニックのマスターに努めました。1996年には日本非抜歯矯正研究会を同志とともに創設し、2002年のアメリカ矯正歯科医会では同研究会がテーブルクリニックアワードを受賞しています。また、同年のアメリカ矯正歯科医会で賀久先生とともにCADテクニックについて講演を行いました。

ハーバード大学ペック教授の講演スライドより
非抜歯治療率ということで有本のデータが紹介される
アメリカ矯正歯科医会のアワードとナポリ大学からの感謝状

2001

イースマイル矯正歯科の開業

1995年に博英は大学院を卒業、1996年に大阪歯科大学歯科矯正学講座助手として勤務しておりましたが、アメリカの開業医のオフィスを見学したり、アメリカ矯正歯科医会でアメリカの矯正スタイルを見て以来、矯正治療をもっと患者さんも楽しめる雰囲気で行いたいという気持ちが大きくなり、大阪市天王寺区大道に、ビルの9階20坪のところにチェア3台でイースマイル矯正歯科を開業しました。今でこそクリスマスやハロウィンイベントは一般的になりましたが、当時から様々なコスチュームを着て診療したりして、患者さんに楽しんでいただいていました。
父隆行のオフィスは現在、博英の妹である志織が矯正歯科医となり、有本矯正歯科として引き継いでいます。

イースマイル矯正歯科開業時の診療室
ハロウィン仕様での診療風景
ハリーポッターに扮して診療

2005

MOOセミナーを海外で

グリーンフィールド先生が来日されなくなってからは、東京で定期的にCADセミナーを開催していましたが、2005年からは海外でもセミナーを行うようになりました。2005年にはイタリアナポリ第2大学で開始したのを皮切りに、インド、韓国、などでも3日間コースを行いました。そうして多くのドクターに指導する中で、CADテクニックの本質的な部分を体系づけ、MOOテクニックが確立されていきました。
また、2011年にはMOOを書籍にまとめ、『非抜歯矯正治療 Molar Oriented Orthodonticsの実際』(医歯薬出版)として出版しました。

ナポリ大学でセミナーを行う
インドでセミナーを行う
非抜歯矯正治療のテキストを出版

2007

サステイナブルな矯正治療へ

その後もベルギーのデクラーク先生からはアンカープレートを用いた骨格補正の方法や、アメリカのウィルコ先生からはPAOOという歯周技術を用いた骨造成の方法など、いずれもオリジナルの開発者から直接学び、いち早く日本で導入しています。これらの技術は2007年イタリアで講演された「アンチエイジング矯正治療」、そして2013年九州矯正歯科学会で特別講演を行った「サステイナブル矯正治療」へとつながっています。
また、2007年には現在の大阪オフィスの場所に引っ越しました。

ベルギーのデクラーク教授のオフィスにて
PAOO開発者のトムウィルコ先生と歯周病医の浦野先生と
九州矯正歯科学会での特別講演

2013

MOOをマウスピース矯正治療(インビザライン・薬機法対象外)で

そして今まさに進化の途上にあるのが最新のマウスピース矯正治療(インビザライン・薬機法対象外)です。

インビザライン(薬機法対象外)という技術自体は1999年よりアメリカで、2007年より日本でサービスが開始されています。イースマイルでも日本導入当時にライセンスを取りましたが、当時のシステムではまだまだ複雑な治療をするには不十分と思えたため、イースマイルで本格導入することはありませんでした。

ところが近年の3D関連のコンピューター技術の進化と、アライナーの素材の進化により、ほとんどの症例で適応可能となってきました。2014年には日本でもiTeroスキャナーがようやく導入され、格段に精密なアライナーの製作が可能となりました。

そこでイースマイルでは2014年9月、西日本で最初にこのiTeroスキャナーを導入し、本格的にマウスピース矯正治療(インビザライン・薬機法対象外)を始め、今ではほとんどの症例をマウスピース矯正治療(インビザライン・薬機法対象外)で治療しています。

iTeroスキャナーを西日本初導入
マウスピース矯正治療(インビザライン・薬機法対象外)によるMOO治療を開始

もちろん、イースマイルのマウスピース矯正治療(インビザライン・薬機法対象外)は、これまでに培ってきたMOOの考え方をベースにした治療ですので、単に歯を並べるためだけに使っているのではありません。セトリン・グリーンフィールドの非抜歯矯正治療をベースとしたMOOの考え方をマウスピース矯正治療(インビザライン・薬機法対象外)と統合させた、全く新しい非抜歯矯正治療のシステム。臼歯をアップライトさせるという戦略や治療目標を、マウスピース矯正治療(インビザライン・薬機法対象外)のステージングに組み込んだ独自の方法です。

また、2013年には、芦屋市公光町に芦屋オフィスを開設いたしました。

2015

より快適な近赤外線を併用した治療

さらに、2015年より、近赤外線照射をマウスピース矯正治療(インビザライン・薬機法対象外)と組み合わせた、より快適な矯正治療に取り組んでいます。有本博英は口腔内で近赤外線照射を行う機器を世界で初めて開発したバイオラックスリサーチ社のキーオピニオンリーダーです。この方法について、世界で最も歴史のあるアライナー矯正学会であるドイツアライナー矯正学会を始め、香港・台湾でのセミナーや、アメリカ矯正歯科医会のブースでのセミナー、日本アライナー矯正研究会、フランスアライナー矯正学会などで講演を行なっています。

ドイツアライナー矯正研究会で日本人2人目となる講演

2016

イースマイル国際矯正歯科

海外からの患者さんも増えてきたことと芦屋オフィスの移転を機にイースマイル国際矯正歯科と改名。芦屋オフィスの規模も大阪と遜色ないものとなりました。よりマウスピース矯正治療(インビザライン・薬機法対象外)に適するようにオフィスデザインを一新し、より快適に治療を受けていただけるようになりました。
これからもイースマイルは、『進化するという伝統』の元に、安心・快適な矯正治療を追求し続けます。