マウスピース矯正

インビザラインの実は…Part1

松尾 すず 歯科衛生士

2018.09.19

             
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こんにちは。

歯科衛生士の松尾です。

だんだんと涼しくなり、過ごしやすくなりましたね。

秋になるとイースマイルは期間限定ハロウィン仕様になるので、みなさん楽しみにしてください。

では今回も、インビザライン(マウスピース矯正)についてお伝えしたいと思います。

インビザラインは、現在世界で93万症例(2017年時点)使用されていて、過去3年間で比較すると“2015年 58万症例”” 2016年 71万症例”” 2017年 93万症例”と年々増加傾向にある矯正装置です。

ちなみにジャスティンビーバーもこの装置を使用して矯正治療を行なっていました!その時の動画を見つけたので良かったら見てください。

https://www.youtube.com/watch?time_continue=28&v=T_ycnoG0KXo

日本ではここ数年で多く使われるようになった装置なので、身近にこの装置を使用して矯正治療を行なった人がいないと、想像してたものと実際の治療について”想像と違ったなど…”異なる点もあるかと思います。なので、私の経験をもとに認知度が低いと思う治療が始まってからの事についてお伝えしていきたいと思います。その前に、インビザラインを使用した治療についてまだご存知のない方のために、どんな装置なのか少し紹介したいと思います。

インビザラインとは

 

透明のマウスピースを1日20時間以上装着し、指定された日数で少しずつ形のちがう一連のマウスピースを交換する事によって、歯並びを少しずつよくしていく取り外し可能な装置です。
(指定される使用時間や交換日数については、医院によって少し異なると思います。当院では、歯磨きとお食事以外の20時間以上と伝えています。ちなみに私たちが使用しているマウスピース型矯正装置の会社は22時間を推奨していますが…3食の食事と歯磨きを合わせて2時間以内は少し厳しいですよね。そのため当院では最低20時間以上としています)

実は、装置を1回作るとそれで治療が終わる訳ではない

初めに、装置を作るために専用の機械、口腔内スキャナー(iTero)を使用して歯型を採り、そのデータと実際の口の中の状態を矯正医が総合的に判断して治療ゴールを設定し、綿密な治療計画を立て、それを元にスタートからゴールまで少しずつ形の違うマウスピース型の装置が作られ、海外から届きます。装置が出来るまでについて詳しくは、以下のブログを参考にしてください。

なぜ作り直しをするのか?

 

初めに型取りしたデータでゴールまでの全てのアライナー(マウスピース型矯正装置)が出来上がってきますが、初めの1回の型取りで矯正治療の全てが終わると言うことはありません。治療計画の途中であったり、一連の最後までアライナーを装着した後で、作り直しをすることがありますが、作り直しになる一例を紹介します。

ぴったりはまっている

計画通りに歯がうごいていなくて、ぴったりはまっていない

上写真のようになった場合、このまま装置を最後まで使ったとしても最初に計画したように歯は動きません。その為もう一度現在の歯の位置から作り直しをしてゴールを目指します。(※ぴったり装置がはまっていたとしても上と下の噛み合わせを考えて院長の指示で作り直す時もあります)

 作り直しになる主な理由

  • 虫歯治療などを行なった事により装置がはまらくなった
  • 治療計画通りに歯が動いていない
  • 装置を使用をサボってはまらくなった 
    など…

作り直しの期間および対応

新しくインビザラインを作り直す時も最初に作った時と同じように、専用の機械(iTero)を使用して歯型を採ってデータを送ります。
そのデータを元に矯正医が新たに治療計画を立てます。新しい装置が届くまでには、大体1か月ちょっとかかります

ここで”少し長いな”と思われた方もいると思います。しかしこの届かない間にあなたの今後の歯の動きが決まっています!!
治療計画は院長がエンジニアと何回もやり取りを行なってやっと出来上がるので、新しいセットが届くことを楽しみに待っていてください。

 

では、新しいセットが届くまでの間について。その間何も装置をつけていなかったり、または引き続き装置を交換していくと歯型を採ったときと歯の位置が変わってしまいますよね。その為マウスピースは歯型を採った時からずっと同じものを使用してもらいます。
当院では、マウスピースの交換を最短で3日、最長で約10日で交換しているので、ここで”1か月以上も同じものを使うの?汚くなるから嫌だ”と思われた方いますよね。1か月も同じものを使った事がないとそのように思うと思いますが、実際使ってみると意外とそんなに汚れないです。
私が実際に1か月以上使ったので比較写真をお見せします。これを見ていただくとどっちが使用していたものか分からないと思います。

 

左が1か月以上使用した装置右が未使用の装置

上が1か月以上使用した装置下が未使用の装置

 

歯を磨いて、装置もお手入れすると思ったよりも綺麗に使えます。私がいつも実際に行なっている歯とアライナーのお手入れ方法を紹介したいと思います。

  • 歯磨きは①朝起きてすぐ、②朝ごはんの後(フロスも)、③お昼ご飯の後(フロスも)、④夜ご飯の後(フロスも)行なっています。
  • 装置自体は何もつけずに歯ブラシで朝外した時に1回だけ磨いています。(毎食後磨くともっときれいになると思います)
    洗浄剤は1週間に1回しました。(これも頻度を多くするともっときれいになると思います)


以上の方法で歯磨きをして装置を使用すると、ほぼきれいな状態で保てる事がお分りいただけましたでしょうか。ちなみに、
装置をつけたままお茶を飲んだのは5回くらいです。

 

長くなりましたが、インビザラインの実はについてお伝えしました。不定期に”実は”シリーズをお届けしたいと思いますので、楽しみにしていてください。

 

※『インビザライン』は、米国アラインテクノロジー社が開発したフルデジタルのマウスピース型矯正装置です。日本ではプラスティック素材と口腔内スキャナー『iTero』が認可されていますが、作製されたマウスピース装置自体は海外技工物であるため、薬機法対象外となります。様々なマウスピース型矯正装置の中でも最も症例数が多く、2019年現在全世界で600万症例以上治療されています。

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