矯正歯科最前線

Airfloss (エアーフロス)はフロスの代わりになるか?

有本 博英 矯正歯科医

2018.01.29

こんにちは、有本博英です。今日は Airfloss (エアーフロス)など歯磨きツールの話を。

歯磨き=歯ブラシ+フロスですが、矯正治療中、特にワイヤーでの矯正治療中はフロスはなかなかやりにくいもの。今日は患者さんのお父さんから、「あの空気でしゅってやるフロスでもいいですか?」と質問を受けました。そう、フィリップスソニッケアーのエアーフロスですね。

絶妙なネーミング!でも歯と歯の間の食べかすを吹き飛ばすには有効かもしれませんが、フロスとは別物です。

お口のお掃除ツールについて、掃除すべき場所、汚れの種類に分けて整理してみましょう。

掃除する場所は3種類

  • 歯の表面
  • 歯と歯の間
  • 歯と歯ぐきの境目

歯の汚れは4種類

  • 食べかす
  • 歯垢
  • バイオフィルム
  • 歯石

これらをお掃除するツールをそれぞれ有効なところに当てはめると以下の表のようになります。

歯ブラシ
フロス
歯間ブラシ
電動歯ブラシ
エアーフロス&ウォーターピック
プロフェッショナルケア(PMTC)

  歯の表面 歯と歯ぐきの境目 歯と歯の間
ホームケア 食べかす
歯垢
プロケア バイオフィルム


歯石


ご覧いただくとホームケアの全てをカバーできるのは歯ブラシまたは電動歯ブラシとフロスの組み合わせだけです。そう、エアーフロスやウォーターピックは歯と歯の間の食べかすを飛ばすことはできても歯垢までは取り除くことができません。

歯垢の取り残しがあると、いずれバイオフィルムとなりその上に歯石がつき、、、歯周病になってしまいます。

お掃除は掃き掃除と拭き掃除が基本

お口のお掃除ツールを掃除道具に例えて言えば、

歯ブラシ ほうき(掃き掃除)
フロス 雑巾(拭き掃除)
歯間ブラシ 狭いところ専用ほうき
電動歯ブラシ 掃除機
エアーフロス・ウォーターピック エアブロー
プロフェッショナルケア(PMTC) ダ□キ△などの清掃業者

と言う感じ。やはりお掃除(歯磨き)は掃き掃除(歯ブラシ)と拭き掃除(フロス)が基本ですね。

そして季節に一度(3−4ヶ月に1回)くらいはプロフェッショナルケアー。バイオフィルムや歯石まで、綺麗に落とすことができます。

お口の綺麗はあなたの綺麗の基本、ですからね。ではでは。

 💡 こちらの関連記事もご覧ください
イースマイル国際矯正歯科ではチームメンバーを募集しています!

最新のデジタル矯正に興味のあるドクター
学びのある清潔な環境で楽しく働きたい 歯科衛生士
子どもから大人まで触れ合える、インターナショナルな環境で働きたいレセプショニスト
ご興味のある方はこちらをご覧下さい。

採用情報

E-Smile,E-Life一覧へ
一覧へ

ToTop